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OraLogMode oracle | odl | apache

Oracle Diagnostic Loggingの使用

6-2 Oracle HTTP Server管理者ガイド

Oracle Diagnostic Logging の使用 の使用 の使用 の使用

Oracleでは、診断メッセージの報告のために新しい方法を提供しています。この新しい方法は

Oracle Diagnostic Logging(ODL)と呼ばれ、診断メッセージとログ・ファイルのための共通

書式と、Oracle Application Server全体の様々なコンポーネントからの全診断メッセージを相

互に関係付ける仕組みを提供しています。ODLを使用して、各コンポーネントはそのコンポー ネント専用のプライベート・ローカル・リポジトリにそれぞれのメッセージを記録します。

LogLoaderというツールが、各リポジトリからメッセージを収集して共通リポジトリにロード

します。メッセージは、この共通リポジトリで1つのログ・ストリームとして表示するか、

様々な方法で分析することができます。

Oracle Application Serverの診断ログ・ファイルは、Application Server Controlコンソールま

たはテキスト・エディタのいずれかを使用して表示できます。

ODLについては、次の項で詳しく説明します。

概要

Oracle HTTP Serverの構成

概要 概要 概要 概要

Oracle HTTP Serverでは、ログ・メッセージを生成する書式を選択できます。従来型の

Apacheメッセージ書式でログ・メッセージの生成を継続することも、ODLを使用してログ・

メッセージを生成することもできます。ODLは、ログ・メッセージ生成用の新しいOracle標 準に準拠しています。

Oracle HTTP Server の構成 の構成 の構成 の構成

Oracle HTTP ServerでODLを使用可能にするには、httpd.confファイルに次のディレク

ティブを入力します。

Oracle Diagnostic Loggingの使用

サーバー・ログの構成と使用 6-3

OraLogSeverity module_name <msg_type>{:msg_level]

メッセージ重大度を設定できます。このディレクティブで指定されるメッセージ重大度は、必 要最低限のメッセージ重大度として解釈され、この重大度レベル以上のすべてのメッセージが 記録されます。

OraLogSeverityは、複数回指定できます。グローバル(module_nameなし)に指定した 後、モジュール固有のロギング重大度が必要なモジュール1つにつき1回ずつ指定できます。

このディレクティブは、OraLogModeがoracleに設定されている場合にのみ使用します。この ディレクティブは、LogLevelディレクティブのかわりに使用できますが、必要ではありませ ん。OraLogSeverityが指定されていて、OraLogModeがoracleに設定されている場合は、

LogLevelは無視されます。

module_name この引数は、モジュール構造内に示されるモジュールの内部名です。

<IfModule>ディレクティブもこの内部名を使用します。モジュール構造は、モジュール構造 を定義するファイルの_FILE_マクロの値から(パス接頭辞を削除して)モジュール名を導出 します。モジュール名を指定しない場合は、OraLogSeverityディレクティブがグローバルに 適用されます。

モジュール名を指定した場合は、指定されたモジュールで発生した、すべてのメッセージのグ ローバル・ディレクティブ値をこのディレクティブがオーバーライドします。ロードされない モジュールの名前を指定すると、エラーが発生します。

msg_type メッセージ・タイプは大文字でも小文字でも指定できますが、メッセージ出力は大文 字で表示されます。このパラメータには、次の値のいずれかを指定する必要があります。

INTERNAL_ERROR

ERROR

WARNING

NOTIFICATION

TRACE

msg_level このパラメータは、1~32の範囲の整数で、重大度は1が最も高く、32が最も低く

なります。レベル1を使用すると、レベル32よりもメッセージが少なくなります。

OraLogSeverityの例をいくつか表6-1に示します。

表 表 表

6-1 OraLogSeverityの例の例の例の例

OraLogSeverityの例の例の例の例 処理処理処理処理 OraLogSeverity INTERNAL_

ERROR:10

レベル1~10の内部エラー(INTERNAL_ERROR)タイプの メッセージをすべて記録します。

OraLogSeverity WARNING:7 全レベルの内部エラー(INTERNAL_ERROR)タイプのメッ セージをすべて記録します。

全レベルのエラー(ERROR)タイプのメッセージをすべて記 録します。

レベル1~7の警告(WARNING)タイプのメッセージをすべ

て記録します。

Oracle Diagnostic Loggingの使用

6-4 Oracle HTTP Server管理者ガイド デフォルト デフォルト デフォルト

デフォルト メッセージ・レベルを指定しない場合、レベルはデフォルトの最低重大度になりま す。ディレクティブ全体を指定しない場合、グローバルなApacheのLogLevelディレクティ ブの値が使用され、表6-2に示すように、これに対応するOracleメッセージ・タイプおよび対 応する範囲内の最低レベル(最高値)に変換されます。

OraLogDir <bus stop dir>

すべてのログ・ファイルを含むディレクトリへのパスを指定します。このディレクトリは存在 している必要があります。

デフォルト デフォルト デフォルト デフォルト:

UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Apache/logs/oracle

Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥logs¥oracle

OraLogSeverity WARNING OraLogSeverity mod_oc4j.c NOTIFICATION:4

メッセージ・ソースがmod_oc4jの場合:

全レベルの内部エラー(INTERNAL_ERROR)タイプの メッセージをすべて記録します。

全レベルのエラー(ERROR)タイプのメッセージをすべ て記録します。

全レベルの警告(WARNING)タイプのメッセージをす べて記録します。

レベル1~4の通知(NOTIFICATION)タイプのメッセー ジをすべて記録します。

その他のソースからのメッセージの場合:

全レベルの内部エラー(INTERNAL_ERROR)タイプの メッセージをすべて記録します。

全レベルのエラー(ERROR)タイプのメッセージをすべ て記録します。

全レベルの警告(WARNING)タイプのメッセージをす べて記録します。

表 表 表

6-2 Apacheログ・レベルとログ・レベルとログ・レベルとログ・レベルとOracleメッセージ・タイプの対応メッセージ・タイプの対応メッセージ・タイプの対応メッセージ・タイプの対応

Apacheログ・レベルログ・レベルログ・レベルログ・レベル Oracleメッセージ・タイプメッセージ・タイプメッセージ・タイプメッセージ・タイプ

emerg INTERNAL_ERROR:16

alert INTERNAL_ERROR:32

crit ERROR:16

error ERROR:32

warn WARNING:32

notice NOTIFICATION:16

info NOTIFICATION:32

debug TRACE:32

関連項目 関連項目 関連項目

関連項目: 6-5ページの「ログ・レベルの指定」

表表

表表6-1 OraLogSeverityの例(続き)の例(続き)の例(続き)の例(続き)

OraLogSeverityの例の例の例の例 処理処理処理処理

ログ・ファイルの指定

サーバー・ログの構成と使用 6-5

ログ・レベルの指定 ログ・レベルの指定 ログ・レベルの指定 ログ・レベルの指定

表6-3は、LogLevelディレクティブの様々なロギング・レベル、それらの説明およびメッ セージの例を示しています。

ログ・ファイルの指定 ログ・ファイルの指定 ログ・ファイルの指定 ログ・ファイルの指定

この後の項で説明するログ・ファイルは、次のとおりです。

アクセス・ログ

CustomLog

エラー・ログ

PIDファイル

パイプされたログ

リライト・ログ

スクリプト・ログ

SSLログ

送信ログ

ややビジーなサーバー上では、既存のログを移動または削除して、ログ・ファイルを定期的に 切り替えることが重要です。この場合、新規ログ・ファイルがオープンされるように、ログ・

ファイルを移動または削除した後にサーバーを再起動する必要があります。

表 表 表

6-3 ロギング・レベルロギング・レベルロギング・レベルロギング・レベル ロギング・

ロギング・

ロギング・

ロギング・

レベル レベル レベル レベル

説明説明

説明説明 メッセージの例メッセージの例メッセージの例メッセージの例

emerg 緊急 - システムは使用不

可です。

"Child cannot open lock file. Exiting."

alert ただちに処理する必要

があります。

"getpwuid: couldn't determine user name from uid"

crit クリティカル条件。 "socket: Failed to get a socket, exiting child"

error エラー条件。 "Premature end of script headers"

warn 警告条件。 "child process 1234 did not exit, sending another SIGHUP"

notice 正常だが重要な条件。 "httpd: caught SIGBUS, attempting to dump core in..."

info 情報。 "Server seems busy, (you may need to increase StartServers, or Min/MaxSpareServers)..."

debug デバッグ・レベルの

メッセージ。

"Opening config file..."

注意 注意 注意

注意: LogLevelディレクティブは、OraLogModeがoracleで、

OraLogSeverityが設定されている場合は、省略してかまいません。

関連項目 関連項目 関連項目

関連項目: Apache Serverマニュアルの「Log Rotation」

ログ・ファイルの指定

6-6 Oracle HTTP Server管理者ガイド

アクセス・ログ アクセス・ログ アクセス・ログ アクセス・ログ

サーバーによって処理されたすべてのリクエストを記録します。アクセス・ログの場所と内容

は、CustomLogディレクティブで制御します。LogFormatディレクティブを使用すると、ロ

グの内容を簡単に選択できます。

LogFormat の指定 の指定 の指定 の指定

LogFormatを使用して、ログ・ファイルに含める情報と書込み方法を指定します。デフォルト

の書式はCommon Log Format(CLF)です。CLF書式は、host ident authuser date

request status bytesのようになります。

host: クライアントのドメイン名またはIPアドレス

ident: IdentityCheckが有効で、クライアント・マシンによりidentdが実行されてい る場合のクライアント識別情報

authuser: 許可されたユーザーのユーザーID

date: <day/month/year:hour:minute:second>書式のリクエスト日時

request: 二重引用符で囲まれたクライアントからのリクエスト行

status: クライアントに戻される3桁のステータス・コード

bytes: ヘッダーを除き、クライアントに返されるバイト数